あるところにMTGで勝ちたいけど勝ち方のわからない少年がいました。
そのとき、スタンダードはテンペスト~ウルザブロック。
ウルザブロックが入る前のスタンダードで
友達のストンピィにいいようにやられた少年(少年は赤単を使っていました)は
その友達に勝ちたいと相談を持ちかけました。友達いわく
「じゃあ、とりあえず持ってるレアカード全部持ってこいよ」
間違っても巻き上げるわけではありません。
「お前の資産からおれがデッキを考えてやる」
ということでした。

少年が持っていったカードの中には、いくつかの見所のある各色のカードが
ありましたがもはやこの食材の調理法は友達に委ねられていました。
いわゆる「シェフの気まぐれ○○」状態…友達は赤、緑に飽きていました。

「じゃあ、これとこれでデッキ作ろう」
友達が選び抜いたのは
「ハルマゲドン」と「神の怒り」と「崇拝」と「変異種」
そして「モックス・ダイアモンド」です。

はじめのふたつの呪文はうつと基本的に何も残りません
…少年には勝ち方がわかりません。友達は続けます。
「おれがこのデッキで勝つマジックを見せてやる」

今でもそれは少年の心の中で最高のデッキです。

プラン0
神の怒り→変異種
単なるコントロールの動き。特筆事項はない。

プラン1
プロパガンダ→ハルマゲドン
生物での攻撃は受け付けない。これはきわめてメジャーなテクニック。

プラン2
レガシーの魅惑→ハルマゲドン
対戦相手の場にある一番強い生物が少年のフィニッシャーになる。
その上、後続をシャットアウトする。
また、プラン1との併用により一方的に攻撃できる。

プラン3
レガシーの魅惑→神の怒り
レガシーの魅惑を越えるために横に並べると一掃される。

そして潜在的プラン、というかデッキコンセプト
レガシーの魅惑→プロパガンダ→神の怒り→ハルマゲドン
この4枚が完全に補完しあっている。
レガシーの魅惑コントロール下であれば、
神の怒り→ハルマゲドンという絶対的な破壊が成立する。
また、レガシーの魅惑→プロパガンダも相手のマナを抑えつつ相打ちをとって
時間を稼ぐことでライフを守りながら中盤を迎えることができる。

プラン4
ルーンの母or変異種→崇拝
軽量での単色キラーコンボ、および重量級無敵コンボ。
もちろん崇拝は相手から奪った生き物で活用することもある。

プラン4は必須ではない、それは事実かもしれない。
しかし非常に明快な勝ち筋のひとつとして目覚しい仕事を果たした。

根本的に
ルーンの母、レガシーの魅惑、プロパガンダ、神の怒り
で生物速攻系を
カウンターできないタイミングで用意されるレガシーの魅惑と
通すと対処が難しい変異種、そしてハルマゲドン
でパーミッションを
各種カウンター
でコンボ系を
それぞれ圧倒し、
事故らない限り相手の心に傷を負わせて勝つという可愛げないデッキであった。

その後少年は圧倒的な勝利にこだわるようになり、
なんで最初にハマったデッキがこんなのなんだろう、と
時々思い悩むのであった。

コメント

赤レンジャイ@晴れるや様は神様
2011年11月13日2:32

絶賛放置中ですね
始めたのほぼ同時期だったんですねー

Ryu
2011年11月23日9:54

放置もまたプレイの一種…今日はダイスをもらいに五竜に行きますよ。
Ryu

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